2018-06-11

最高の縦走路【読売新道】を歩いてきた。(4日目)

4日目
奥黒部フュッテ〜黒部ダム


ゴールの黒部ダムまではあと少し。
でも、途中に渡し船で通過しないと行けない場所あり。
しかも、数時間に1本。
朝一の船を逃すと、数時間待ちぼうけ。
別に急ぐ旅やないけど、テンポよく行きたいってのもある。
ちなみに間に合わせようと思うと真っ暗なうちに出発する必要があり、
しかも落ちたら危ない場所もあり、

1回目の休憩しようかなってタイミングでもまだ、真っ暗で
ひたすら、真っ暗な道を進んでく。

やっと夜が開けて来た。
なんか、下の廊下を思い出す。
まぁ、この先をずっと行ったら下の廊下やねんけど。


川が近づいて来た。
下の廊下感!
船着場に到着。
ってか、ほんまここなん?
だって、道が水の中に続いてるって・・・。

この先にも船着場があるけど、そこが無くなってここになったと思うねんけど、
これ、ほんま?
めっちゃ不安になってくる。
船の時間までもうちょいあるから、空荷で前の船着場に行ってみる。
結果、ここが正解やってんけど、ほんま不安になって、ダッシュで2往復してしまった。

船の音が聞こえて来たと思ったら向こうから近づいて来た。
安心した瞬間。

この場所からは、何も見えないけど、
小屋からはこの場所が見えてるらしい。

船に乗り込んだ。
いい感じに朝が始まるタイミング。
数分間のクルージング終了。
もう、ここまで来たら、ほぼ下界。

水辺っていいな。

黒部ダムまで、のんびり歩いてく。
たまに観光客ともすれ違い、一気に下界感。
もう、ここは観光地。
もう、ゴール目前。
黒部ダム到着。

長かった旅も終わり。
無事に帰って来れて良かった。

最高の縦走路【読売新道】を歩いてきた(3日目)

3日目
三俣山荘〜奥黒部フュッテ【読売新道】

ここまでの2日間はさらっと流したけど、
今日、ここからの行程がこの旅の一番の目的。

ずっと歩きたかったこのルート。
朝早くからスタート。
今回は鷲羽だけを巻いて、前回通れなかった黒部源流経由で。

下からみる鷲羽もかっこいい。
ちょっと、秋の気配。
こっちのルートもいいやん。
こんな非日常な風景が味わえるのが山旅の魅力。
これだけでも、来て良かったと思える瞬間。
そして振り返ると槍!
水晶岳到着。
さすが、アルプスのへそ。
周りのどこを見ても、最高の景色。

ここを降りていったら、高天原温泉。
あそこは、また行きたい場所。

なんか、かっこいい道が続いてる。
振り返れば槍ヶ岳。
昨日の朝はあそこにいたんだな。と思うと感慨深い。

そして、前方にはゴールの黒部ダムが見えて来た。
スタート地点とゴールが見渡せる場所。

読売新道って、距離が長くて大変って噂やったけれども
全然。
最高に気持ちいいルートやん。
ずっと槍ヶ岳が見えてるし、黒部ダムも見えてるし。
誰も人が居ないし。
ほんと、来て良かったと思える場所やん。
だいぶ、黒部ダムが近づいて来た。
ここから、奥黒部ヒュッテまでは一気に下り。

森林限界を超えてから、また戻る瞬間ってなんか寂しい。
それって、上の世界が楽しすぎた時。
逆に過酷すぎた時は、ホッとする。
安全な場所に戻って来れた。って。
中々の急な下り。
奥黒部ヒュッテに到着。
ここのビールはエビス!めっちゃ得した気分。
山でエビスが飲めるなんて。
時間も早いので、翌日の下見がてら川に出る。
静かですごくいい場所。
明るいうちに翌日のコースを確認。

明日は朝一の渡し船に乗って、一気に黒部ダムまで。
もうすぐ旅が終わる。

最高の縦走路【読売新道】を歩いてきた(2日目)

2日目
槍ヶ岳山荘〜三俣山荘


今日のコースは今回の行程の中では楽チンな1日になるはずやったけど、
なんか頭痛い。

風邪?
うーん。
それやったら、山深いところへ入る前に下山の選択をしないと。

行程の4日間、全て雨予報やったけど、結果は最高の天気。
雨雲が綺麗に南に逸れていく天気図。
荒天に向けて考えたエスケープルートが体調不良で役に立つとは。

でも、ちょっと高山病っぽいので、少し下ってみよう。
西鎌尾根を双六小屋方面へ降りていく。
振り返ると、もう槍ヶ岳があんなに後ろに。
そういえば、西鎌尾根って登ると大変やけど、下るとあっという間。
そして、最初の目的地双六小屋へ到着。
風邪やったら、栄養が大事!と思い。
カレーうどんを選択!

そういえば、頭の痛いの無くなってるな。
体調もいい感じ。
全く不安のない状態になっていたので、このまま三俣山荘を目指す事に。
双六岳は巻いていく。
目の前にかっこいい奴が見えてきた。
雲ノ平を一周した以来の鷲羽岳。
振り返るといつも槍ヶ岳が見えているのがいい感じ。
このルートって、自分の歩いてきた軌跡を感じることができるから気持ちいい。
今日のゴール三俣山荘が見えてきた。

今日はここでテント泊。

久々に雲ノ平エリアへ来たけど、ちょっとショックな事が。
数年前はすごく綺麗な場所やったのに、このテン場の周りにはゴミだらけ。

ちょっと待って。
ここ、雲ノ平やで。
楽園やで。

確かに、この数年
雑誌とかでもよく見かけ、流行りの場所っぽくなってしまってたけど。
結局、そうやねんな。
こんな事になるんやったら、変なブームなんて来えへんかったらいいのに。
色々な秘境が、どんどん観光地化していく。

さぁ、明日はテン泊装備の人にはとても長い読売新道
※テン場〜テン場間がとても長い。
今回の旅のメインルート。
いつかは歩きたいと思っていた読売新道や。



最高の縦走路【読売新道】を歩いてきた(1日目)

1日目
上高地〜槍ヶ岳山荘


前日までの雨とは打って変わって最高の天気。
上高地までの直通バスのおかげでスムーズな動き出し。
これから、4日間の長い行程が待っているので、ゆっくりペースで槍ヶ岳に向けて進んでいく。

そして、いい感じ槍ヶ岳山荘に到着。
食堂が開いている時間に到着できたので、ラーメンを食べる。
いつも思うねんけど、水の貴重なこの場所でお茶が付いているのが嬉しい。



テン場からみる槍ヶ岳


緑のがマイテント



そして槍ヶ岳登頂!

かっこいい、北のほうを眺める


テントに戻って槍に乾杯!!

明日は三俣山荘までのお手軽コース。
おやすみなさい。

2日目に続く


1日目
上高地〜槍ヶ岳山荘
2日目
槍ヶ岳山荘〜三俣山荘
3日目
三俣山荘〜奥黒部フュッテ
4日目
奥黒部フュッテ〜黒部ダム