2016-07-22

夏合宿第1弾 恐怖雷地獄の白馬三山(テン泊)

毎年恒例の夏山合宿に今年も行ってきました。
今回は、北アルプスは白馬三山テン泊縦走計画。

予定では、
猿倉からスタートし、白馬大雪渓で雪を楽しみながら、白馬岳に登り
そのまま最高の景色の白馬三山を縦走し、テントで夜を明かすというプラン。

天気は微妙な感じでスタート、晴れそうな、雨が降りそうな、安定しない天気。
天気図を見ても、晴れそうな荒れそうな。

とりあえず、猿倉からスタートして大雪渓を歩き、白馬岳を目指す。
頂上山荘までなら、コースタイム5時間程度のコース。
1時間もあるけば、白馬尻小屋に到着する。
ちなみに、この日は小屋が営業する前日。
一応、トイレと水場は使用可だった。
 大雪渓の入り口。ここから設計を眺めるだけでも十分に楽しめる。

1560m白馬尻小屋 エンブレムがおしゃれ


 そして、大雪渓。下界は30度を超える気温でもここは涼しい風が吹く。
天気は見てのとおり、ここは快晴。山の上は黒いガスの中。

雪渓のこの切れ落ちているところって、なんかかっこいい。

ひたすら上る後輩をパシャリ


ところどころ、クレバス状になっている個所あり。
落石にも気を付けながら、登ってく。

雪の上にこんなにも落石がある状況。
転がってきたやつに当たったら、ほんま大けがするから、
きちんとリスクマネージメントしながら登ること。

クルマユリ。高山植物に癒されながら登る。翌日は雨でカメラを出せなかったけど、ニッコウキスゲの群生地もあって、天気やったらすごくいい場所やと思う。

雪渓のトラバース

 そして、白馬岳に到着。わかっていたけど、真っ白。
前に後立山縦走した時も、この区間だけ真っ白やったな。これは、また来いってことやな。

 景色も何もないし、ただの修行。強化合宿て感じ。

でも、花畑には癒される。でも、ほんとは青い空がよかった。

そして、久々の高地にみんなの足取りも重くなってくる。
天狗山荘を目指して、杓子岳を越え、鑓を目指すところ。
このあたりから、雨がぽつぽつと降り始めた。
雨だけやったらいいねんけど、ゴロゴロと空が鳴り出した。
これは雷の射程圏内に入ってしまってるということ。
3000mの稜線で自分たちはただの的。
そして、安全な場所に行くためには、進むにしても戻るにしても一山越えなければならない状況。

ここを生き残るには運と、その運のパーセンテージを上げる努力

と、言うわけで、天狗山荘までここからダッシュ。
足が止まりかけてた後輩も、命の危機を感じてペースをあげる。
限界ぽかったのに、流石やな。

それでも、同じペースではきつく遅れだす。
でも、がんばってペースをあげてる。
各自、保安距離を取りながら、速足で進む。
だれかが、打たれた時の応急処置の話をしながら進む。
近くで鳴り続ける雷の恐怖は半端なく、ずっと生きた心地がしなかった。
天狗山荘が見えたときの安堵感と言ったら、それはもうすごかった。
生き延びた。
ほんま、死ぬかと思った。

そして、大雨の中テントを張り、
翌日はずっと降る雨の中、猿倉まで下山したのでした。
限界を超えて走り、体力の強化合宿ができたいい山行でした。

そういえば、白馬鑓温泉の営業が下山の日からと思っていたら、その前日からやってたみたいで。
わかってたら、ここまで降りてきたのになぁ。

次は白馬鑓温泉の露天風呂目当てでここに来よう。