2015-07-23

梅雨の晴れ間に笠ヶ岳(最高の縦走路)2日目 2015.7

1日目はこちら


7月中旬とはいえ、夜は気温一桁に届く勢いで。
下界の感覚では完全に冬。

でも、暑い街中に比べたらすごく快適で、過ごしやすい。
3時に目覚ましをかけて、テントから顔を出すと、予想通りの星空。
そして、もう 薄らと空が明るくなり始めている。

槍ヶ岳から穂高の山々まですべて丸見え。
最高の状態での夜明けが始まる。

すべてが最高の朝

もう、ただ見とれているだけ

全部丸見えの贅沢な朝
ほんま、これを見るために 山に登ってる気がする。

笠ヶ岳も陽を浴びて赤く染まっていく

おはよう 朝

昨日は見えへんかったけども、今日は富士山も見えてる。

この数分間しか味わえない最高の天体ショー

噴煙が上がっている

天気が良すぎて気持ちいいから、
何度も立ち止まり、写真を撮る。

こんな日に山を歩けるなんて、めっちゃ幸せやん

そして、槍の安定したかっこよさ。
しばらく、槍を眺めながらの縦走が続く。
そして、少しずつ近づいて行くから、テンションも少しづつ上がっていく。
歩いたことのある場所を、違う場所から眺めるのってめっちゃ気持ちいいな。
笠ヶ岳をバックに、みんなそろっての集合写真

ガスがあるのと無いのでは全然違うな。
ガスってても、花とか見れるし楽しいとか、その場で色々な楽しみを見出しているけど、
やっぱり、この景色が最高やな。

雪渓までもが朝日を浴びて美しい

ほんと気持ちいい縦走路

秩父平
今回の旅で一番雪の多かった場所
他の場所はトラバースするところばっかりやけども、ここは急坂の残雪歩き。
笠ヶ岳方面からやと、下りになる。
一応、ロープを垂らしてくれていたけど まだまだしっかりとした装備は必要かと。

下りきったところで、アイゼンを持ってきていないお兄さんに
「アイゼン無しでも行けますか?」と質問されたけど
行けるいけないは個人の技量やし、この時期に持ってこないなんて完全に遭難(事故)予備軍やな。
今回はたまたま通れただけって事を気づいてくれるといいねんけど。

こんな感じに雪渓が広がっている

そして、ここでも槍がかっこよくとんがっている

下からルートをながめる

せっかくなんで、後輩たちは
初アイゼン、初ピッケルで雪に慣れる練習中。


北アルプスに来たっていう満足感の高い道。
ほんま、今回 笠ヶ岳にしてよかったなと、何度も思った。
周りの景色も含めて、めっちゃいい場所やんここ。

槍ヶ岳もかなり近づいてきた。
もう旅も終盤。

鏡平山荘が見えてきた、森林限界を逆に超え
森が近づいてくる。
下界に帰ってきた喜びと、もう下りないといけない悲しみ

最後に槍穂の世界を記憶に刻み込む
やっぱ、かっこいい

鏡平山荘
ここのロケーションって最高。
前のベンチに座りにくるだけでも価値がある

秩父沢の水はキンキンに冷えててうまい

ワサビ平山荘までもう少しのところで、迂回路が。
雪が薄くなって通行するのが危ないとのこと。

たしかに危ない。
川まで簡単に落ちてしまう


もう、ここまで来たら のんびりハイキング
気持ちいいお散歩コース

ワサビ平山荘。

ヤマノススメTシャツについて話しかけてくれた人は、全行程でここのお兄さんだけやった。

新穂高温泉まで下りてきた。
ここで山旅終了。

本当に気持ちのいい縦走路で山の魅力が凝縮されたいいコースで、
最高の山行になりました。




























梅雨の晴れ間に笠ヶ岳(最高の縦走路)1日目 2015.7

職場の山仲間での恒例の夏山合宿第1弾。
今回選んだ場所は北アルプスの名峰「笠ヶ岳」

実は今回行くにあたって、そこまで笠ヶ岳に対して魅力的な印象は正直言って持ってなかってんけど、
色々と調べているうちに、どんどんと魅力的なイメージが増えてきた。

まず、笠新道で登ろうと決めてんけども、
この道。地図で見ると、中々の等高線のひしめき具合。
これは急登好きとしては、楽しめそうないい坂っぽい。
テント泊デビューの新入部員に山の厳しさを教えるのにもぴったり。

そして、その坂を上り切った後の笠ヶ岳までの道がすごく気持ちよさそう。


そんな訳で、笠ヶ岳に決定した合宿。
今回のルートは、新穂高温泉からスタートし、笠新道を通り、笠ヶ岳でテント泊。
翌日は、最高の快晴だったために秩父平方面に足を延ばし、小池新道経由で新穂高温泉まで。

新穂高温泉からスタート
この時期は、無料登山用駐車場も余裕あり

笠ヶ岳方面へ登っていく
この先数分のカーブを越えたところで、先行者が立ち止まっている。
何事かと話を聞くと、小熊が出たと。
小熊がいるということは、親がいるという事で
危ないから、大勢で行こうと 後続の僕らを待っていたようだ。

とりあえず、警戒しながら
人間が居るよアピールしながら
歩いて行く。
こっちは大人数なんで、ちょっと強気に歩いて行く。
遠くに逃げてくれてますように。

何年か前に、クマとばったりしたことがあったけど、あの時は恐怖やったなぁ。

ただ、気になったのが、一緒に行こうと言ったいたおじさんが
自分らのグループの10mほど後ろを歩いて付いてきていたこと。
俺ら、ただの壁か!
おっさん、完全に自分だけは助かろうとしてるんちゃうか。
(完全に自分の中の空想やけども)


ニッコウキスゲが綺麗に咲いている

天然クーラのお助け風
これを浴びるとめっちゃ元気が出る。

のんびりハイキングで笠新道の入口に到着。

ここには、美味しい水がタップリと流れている。
ここで、休憩したら急登スタートだ。


少しずつ登っていく。
しんどくても、一歩いっぽ足を出していったら
必ず、上に辿り着けるのが山のいいところやなと思う。

ときおり、景色が抜けて気持ちいい

杓子平に到着。
ここまで来たら、後半戦。
あと、ちょっと登ったら笠ヶ岳や。

でも、今まで快晴やったけど。ここから先はガスの中。

色々な花が開花していて、ガスの中でも気持ちのいい山行

ところどころ、雪渓が残っていて、たまにガスが抜けたりするから
飽きずに楽しく歩ける。

下界はもう灼熱やのにまだ雪があるってすごいことやな。
ここでは当たり前のことやねんけど、毎回感動する。

スノーボード出来るんとちゃう?とテンションあがる。

ライチョウの親子発見。
ぴょこぴょこと歩く姿がかわいらしい。

ほんま、ちっこくてかわいいな

ずっと、ライチョウを見ている訳にもいかないから、ここでバイバイ

さあ、ここまできたら 笠ヶ岳までそんなにアップダウンなく歩ける。
これでガスがなかったら、最高の縦走が楽しめるねんけどな~。

歩いてきた道が、見えた。
杓子平からも結構 登りやな

このルートの残雪状況はトラバースばっかりやけども、
滑ったら、けっこう落ちてしまう箇所もあるから慎重に。
黒くなっているところは凍ってるので注意。

最後らへんの雪渓で、せっかくなので
新入部員のアイゼン&ピッケルの練習をやってみる。

もうちょっと

笠ヶ岳山荘見えた!

笠ヶ岳も見えた

それにしても、ここのテン場
小屋までめっちゃ遠い。(下の地肌見えてるところがテン場)
しかも、途中 雪の上を歩くからサンダルで気軽に上がれない。
水場もトイレも小屋まで行かないとダメ。
でも、静かで槍穂の眺望も最高でいい場所だった。

テントを設営したら。小屋に水を汲みに行くついでに笠ヶ岳山頂に。

もうすぐ

笠ヶ岳 2897m 登頂!

看板もって記念撮影
ガスも切れてきていい感じ

そして、このTシャツは あのヤマノススメTシャツ
ソロでは恥ずかしくて、まだ着れていない。

あっ!槍が顔を出した!
ここからやとデカイ!めっちゃテンション上がるな!
やっぱ、槍ヶ岳はかっこいいな。

そして、まもなく日没。
この感じやと、明日はいい天気になりそうやな。
星空と、日の出が楽しめるいい夜になりそうや。