2015-12-21

2015秋の合宿(大峰山脈弥山川 双門コース)

 職場の山好きメンバーと秋の合宿をしようと盛り上がり、双門コースへテント担いで行ってきました。

 このコースは関西屈指の良コースでありハードコースでもある 色々な山の良さが複合された、とてもいい場所。
 ただ、難易度が高く、道迷いの要因を多く汲んでいるコースのため、初心者だけの入山は非常に危険。そんな訳で、このルートによく行ってる自分が案内しながら一泊の日程で行くことに。

 いつもは日帰りで行ってるけど、今回は合宿ということもあり、テントを担いで狼平で一泊し降りてくる行程にした。そして、一泊にしたことによって時間に余裕が出来るので、
このコースの初見でのルートファインデイングもさせてあげるために、後輩にリーダを譲り、自分はサブに回り最後尾に回る。

 時間に余裕があっても、山は早出がいい。
そんなわけで、日の出とともに、5名で熊渡から出発。
他に車が止まってないので、おそらく一番乗り。

でも、その前に
今晩の鍋の食材をみんなで均等割りしてザックに入れる。
がんばったご褒美は温かい鍋だ!

さあ出発

順調に進んでいく

前日までの雨で水がいつもよりも多い
もし、雨の影響で少しでも危険要素があるなら、
引きかえして、カナビキ谷から登る予定やったけど。大丈夫な範囲内。

でも、いつもより少し水量が多いだけで、コースはまったく違う表情を見せる。
濡れたくないからといって、飛んだり跳ねたりするのは危険。
しっかりと足をつけて歩いて行く。
靴を脱いで、裸足で歩いたり、
コースを自分で考えながら、歩いて行くのがここの醍醐味。

道がわからないようになったら、対岸に道があることも多い

ずっと水が綺麗で癒される



大迫力の一の滝
いつ来ても、ここの滝はかっこいい。
なによりも、間近で見れるのがいい。

吊橋を渡って行く。
そいうえば、ここの手前の崖に引き込まれる道迷いポイントに、×をかかれた石が置いてあった。
あそこは、確かに 吸い込まれるように危険な崖トラバースに引き込まれるもんな。

標識が増えて、安全になる嬉しさと、変わっていく寂しさが入り混じる。
ここ数年、ほんまたくさんの人が、この場所に入ってるし、道迷いも多いんやろうな。
事実、腕試しコースみたいになってるし。
そして、比例してゴミも増えてる。
ほんま、確実に。



いい天気になると思いきや、ガスが出てきた。
大峰って感じになってきたな。

そして、後輩がリーダーのまま双門テラスまで到着。
3時間がコースタイムのここまでにかかった時間が6時間。
川を渡ったりとかで時間が取られたのは確かだけど、
ちょっと、このままやと日没までに着かないかも。
ってな訳で、こな場所でリーダーを交代する。

道がわかりにくいってことは、その都度迷う時間があり、
ペースもあがらない。
その積み重ねがタイムロスにつながったんやろうな。

あと、今回 後ろからルート選びを観察したことによって、
このコースが初めての人が迷いやすいポイントとか、色々と再確認できた。
慣れってのが一番危険やから、常に初心に戻って慎重に行かねば。

さ、ペースを上げて再出発。
テラスから先は急登ゾーン、梯子や鎖場が連続する。
このコース、道迷いの危険もあるけど、体力も必要。
手足を駆使して、高度を稼ぐのは普段の山行とは違う体力を消耗するので注意。

難易度の高いクライミングをする場所は少ないけど、落ちたら大変やし、
ある程度の技術は必要。

落ちなければ、どうということはない。
でも、落ちたら大変。

名物、空中回廊
ここを抜けたら、もうすぐ狼平。


そして、この後
闇に包まれる。

ぶら下がりの梯子を抜けたぐらいで、日没に。
だんだんと暗くなってきたので、
みんなにヘッドライトを点けてもらう。
本来なら、安全な場所でビバーグとなるところやねんけど、
あと数分で狼平なのが分かっていたのでこのまま進む。

そして、無事に狼平に到着。
5名全員がテントを担ぎ登ってきたけど、
時間も時間だし避難小屋泊することに決定。
小屋の中には先着者が1名。
騒がしくなるけどすみませんと思いながら、1階と2階に分散して各自の場所を確保する。

さぁ、お楽しみの鍋タイム。
今晩のメニューはキムチ鍋。
生野菜に生肉に生キムチ、そしてビール
もう、うまいのが約束されたメニュー。
そして〆はラーメン。
至福の時を過ごしたら就寝。
避難小屋の中は快適で、朝までぐっすり。
翌朝の行程は、弥山、八経ヶ岳に登り、その後カナビキ谷を降りて熊渡に戻るだけのお手軽行程。

天気予報では、午前中はガスが残るみたい

弥山到着

立ち枯れゾーン



そして近畿最高峰 八経ヶ岳登頂
みんな、おつかれ!

タコの宇宙人みたいな木を発見


金引きの出合まできた、
ガスが向け始めて幻想的な雰囲気に

色々あったけど、今回もいい山旅だった

そして、無事に下山。

ご褒美はもちろん王将で餃子!

秋の合宿が無事に成功してよかった。
今回もいい山行でした。

























2015-12-01

日本三大渓谷の大杉谷(桃の木山の家泊)

前回、大杉谷に行ったときは、大台ケ原からの日帰りピストンやってんけども、

前回の山行記録はこちら

今回は、途中にある山小屋の「桃の木山の家」で1泊してきたのんびり山行。

ルートは前回同様、大台ケ原からのピストン。
この場所は、電車バスでのアクセスが大変で、その部分で楽しようと思ったら、どうしても車でのピストンになってしまうねんなぁ。

と、言うわけで夜明け前に大台ケ原駐車場に到着。
夜が明けてから、ゆっくり出発。
本日の行程は、桃木山の家までやからのんびり行ける。


展望台から熊野灘を眺める。
少し前まで寒かったのに、2日間とも快晴で温かい山行日和。


あっという間に本日の最高点、日出ヶ岳に到着。

ここから、大杉谷方面に降りていく。
ここからは、急な下り道。

下りきると、大杉谷に突入。
ここからは、渓谷を存分に楽しめるいいコース。
最初に現れるのは、堂倉滝。
THE.滝!って感じがして安定のかっこよさ。

隠れてたけど、激写。
隠滝

光滝

そして、その先の気持ちのいい場所。
ほんと、水がきれいでいい場所や。

ここで、しばらく休憩してから先へ進む

名所となった、崩落地

鎖場

吊橋がいっぱいあって、吊橋マニアにはたまらん場所。

紅葉はまだ完全ではなかったけど、天気もいいし大満足。

七つ釜滝


下の廊下っぽい雰囲気の場所を抜けると桃の木山の家までもう少し

到着!
そして、チェックインを済ませたら、
時間も早いし、お風呂まで時間があるのでシシ淵までピストン。
そう!この山小屋にはお風呂があるねん。
1~2人が浸かれる程度の湯舟やけども、山で温かいお湯に浸かれるってだけで大満足や。
もちろん、シャンプーや石鹸は使えないので注意。

シシ淵に到着。
なんとなく神聖な感じ。

ニコニコ滝

ここもシシ淵
さぁ、大杉谷を堪能したし小屋へ戻るとしよう。

この辺は迫力あって岩のパワーに圧倒される。


キノコの家を発見!
なんか、うまいこと収まってるな。

桃の木小屋はこんな感じ。
この日は平日ってのもあってか、すごく空いてた。

階段を上がって激写
週末とかやと、全部埋まるんやろうか。

暗くなると、電気がついていい雰囲気に。
お風呂も入り終わったし、飯にしよう。

建物内はストーブ禁止なので、外のテーブルに移動
 
今回の食材はすべてローソンで購入。
鍋キューブ、カットしてある野菜、キムチ、ソーセージ、棒ラーメン
リーズナブルで、お手軽で美味しいセット。

それ以外に、肉やらワインやら、お菓子もいっぱい。
素泊まりでテントがなくて軽い分、食材をたっぷり運んでこれる。

ほろ酔いになったら、身体が冷える前に小屋に戻り、就寝。
布団で寝れるってのは幸せやな。
朝まで、目を覚ますことなくぐっすり。

そして、翌日もいい天気
今日は、来た道を戻っていく。
下の廊下の時も思ってんけど、
上流に登っていく方が、下りの時よりもいい景色な気がする。

今回一の赤色はこれだな

堂倉滝で休憩してたら、ヘリが飛んできた。
工事現場の資材を運んできててんけど、ユンボのアームを運んできてるのにはビックリ。

ヘリはやっぱかっこいいな

「銃器によるニホンジカ捕獲作戦」

山頂見えた。

時間に余裕があるんで、のんびり大台ケ原をハイキング

大蛇嵓

2日間ののんびり山旅終了。

色々と大満足のいい山行でした。